孫娘の優しい先生方

  三年前のことです。私は老妻とともに連休を利用して、関西旅行に出かけました。三晩目の八時頃、ホテルのフロントに着くなり「電話です」と言われて出てみると、小学校に入学したばかりの孫娘が自宅近くの温泉 プールで溺れ、意識不明の重体との急報でした。最終の新幹線「のぞみ」に飛び乗り帰りましたが、願いも空しく、ついに奇跡は起こりませんでした。
 その年の九月末、墓参りに行きますと、墓前に一通の封筒が供えてありました。開けますと、孫娘が三月まで通っていた保育園からの運動会への案内状です。うれしくて、悲しくて、泣けて泣けてたまりませんでした 。また、翌年の三月末のことです。自宅で花の手入れをしていたら、人の気配がするので頭を上げると、わずかひと月たらずではありましたが、孫娘を担任された小学校の先生です。孫のためだけに印刷された、一枚の 学年修了証書を渡しにおいでくださったのです。涙が出て声になりません。
 先生が帰られたあと、思い切って泣きました。
 孫は、わずか六年間の極めて短い人生ではありましたが、保育園でも小学校でも優しい先生方に恵まれて幸せだったと、心から感謝申し上げています。この思い出は、私にとって生涯忘れられないものとなるでしょう 。



あたたかい心に触れて・・・!